ボランティア精神2011/05/01 08:30

  5月のスタートです。小雨が降っていますが、暖かです。
 東北大震災のために、多くのボランティアが活躍していることを、非常に嬉しく思います。未曾有の衝撃的な報道に、多くの人が、心を動かされ、何かをしたいという思いになったのではないでしょうか。これが、単発的な思いではなく、いつでも、どこでも、日常的に、このようなボランティア・マインドを持つ方々が増えていくことを願っています。

 共に、支えあって生きていく、温かい社会造りを目指していきましょう。
 ボランティアとは、自ら進んで、自発的に、喜んで参加する奉仕です。

 山形いのちの電話では、まもなく、第14期相談員養成講座・受講生の募集を始めます。いのちの電話の活動は、すべてがボランティアです。研修費、交通費のすべてが自己負担、更に、認定されてからの奉仕活動も無償でするという原則に従っています。
 全国の50のセンターにに、7,000人以上の相談員がいて、24時間、年中無休で、電話を受けています。この活動が、40年も続いています。
 いのちの電話は、奉仕活動であり、人に仕える業です。上からの目線で、悩みを聴いてあげる、相談にのって上げるというようなものではありません。電話相談を受けながら、人の生かされている状況に共感し、共に支えあって生きることを確認しながら、自分の生き方にも、益となることを体験し、継続できるのではないでしょうか。
 相談員の募集の際、「相談員不足でそんなに困っているならしてあげてもよい。」とか、「暇になったから、勉強にもなるらしいから、やってみるか。」という程度の動機で、問い合わせをしてこられる方がおられますが、ちょっと、難しいですね。
 せっかく研修を受けながら、ちょっとした理由で、退いていかれる方がいますが、非常に残念に思います。長く継続する覚悟を固めて、申し込んでいただくよう、願っています。

列福式2011/05/02 14:22

  私は、カトリック信者ではありませんが、米沢出身のため、江戸時代に米沢で殉教したキリシタンのことについては以前から関心がありました。
 2008年11月に長崎市で行われた「ペテロ岐部と187殉教者、列福式」をインターネット動画で、全部を見ることができ、非常に感動しました。
 特別の人を聖人にするための儀式の良し悪しを問題にするよりも、立派な信仰者たちの過去を想い起こすことは、今の私たちにも有意義なことだと思っています。
 昨日、5月1日、前教皇ヨハネパウロ二世の列福式が、ヴァチカンで行われました。世界から、100万人以上の信者たちが集まりました。英国のTV局が、ライブでインターネット放送をしました。長時間ですが、3年前の列福式が日本語で行われたのを見ていたので、大体の流れは分かりました。
 教派の違いを超えて、その荘厳さに、心から感動しました。
 ヨハネパウロ二世は、日本にも来られたことがあり、平和について、信仰の寛容さについて、祈りについて、多くの教えを受け、影響を受けたと思っています。
 多くの先人たちに習いながら、修行を重ね、信仰の道を進んで行きたいと思っています。

理解できませんね。2011/05/03 09:29

  今日は、5月3日、憲法記念日です。日本国憲法の第9条が、世界の平和を作り出すための模範となり、世界の常識になる時の来ることを願い、祈ります。

 オサマ・ビンラディンが殺害されたことで、全米各地で、米国民が歴史的な勝利だとして、祝い、歓喜の声を上げている様子が、TVニュースで報道されました。
 極悪の犯罪人が、逮捕され、身柄の確保されたことに安心し、喜ぶのであれば、理解できます。しかし、殺害されたことを喜ぶというのは、私には理解できません。
 「目には目を、歯には歯を。」の論理であり、戦争の肯定に繋がります。人のいのちは、人間が勝手に操作すべきものではありません。

 テロリストたちの、間違った動機での行為であるにしても、彼らには彼らなり理由があって行動しているわけですから、同じレベルでの、報復合戦になってしまうのではないでしょうか。テロに対する警戒のレベルがまた上げられるようですね。
  
  9.11の事件から、その主謀者を追い続けて10年もかかりました。彼らの追及するこの世界の矛盾の大きさを意味していると思われます。10年の間、イラクやアフガンで戦争を行い、多くの犠牲者を作り出し、なお解決できない問題があります。

 平和を作り出すために何が必要なのか、視点を変えた世界の叡智が求められています。

ムシカリ2011/05/04 08:26

  今日は、5月4日、みどりの日。朝から穏やかな晴天、緑を求めて歩くのには絶好の行楽日ではないでしょうか。
 千歳山も賑やかでした。あの時間(頂上で7時前後)にして、40人以上の人たちに会える日は、そんなに多くありません。
 千歳山の山中には、まだ見ごろの桜が咲いています。コブシもまだ残っています。
 私は山育ちなのに、樹木の知識に疎く、知っているもの以外はみな、雑木にしてしまいます。千歳山の落石防止の工事や松の植林のため、下刈りをして雑木も非常に少なくなりました。
 これまでは雑木に咲いている花として見ていたものが、気になり始めました。ムシカリという名前を覚えました。
 千歳山は松の木の山として知られていますが、つつじやムシカリなどの潅木もたくさんありました。
 その雑木か少なくなったことで、ムシカリ(オオカメノキ)の白い花が目立っています。虫が好きな葉、葉の模様が亀の甲に似ているとか、そんなことを知りました。
 昔からあったものに、今気付いて喜べること、小さな体験ですが、これが幸いを見出すための秘訣かもしれませんね。

子どものように。2011/05/06 04:43

  昨日は、5月5日、子どもの日でした。最近、休まずに書いていたブログを休みました。できるだけ、二日は休みたくないと思っていますが、そんなに厳しく決めているわけでもありませんから、何の問題もありません。
 昨日は、イエスの次の言葉に思い耽っていました。
 「子どものように神の国を受け入れるものでなければ、決してそこに入ることができない。」(ルカの福音18:17)
 
 子どもは、大人の教師である、とも言われます。

 このたびの大震災で被災した子どもたちについて、悲惨な境遇、様々な場合の報道がなされています。涙を誘うもの、大人たちを力づけてくれるもの、いろいろです。
 戦争後の貧しい、厳しい環境の中で、子どもたちが新しい復興の源になっように、子どもたちが、これからの日本の将来を担ってくれることでしょう。
 なぜ、子どもなのでしょうか。
 大人たちには、富、知識、経験など、執着するものが多く、それを手放すことができません。子どもたちは、いつも、無から始めることができます。

 いのちの電話の相談員、研修と訓練を受けた普通の人です。専門家ではありません。いろいろな経験をされ、実績を残してこられた方がおられます。私たちは、そういう人たちに、大いに期待します。しかし、最初の研修段階で、それらのすべてを無にする、空にすることができないと、なかなか良い相談員にはなれません。自分自身に執着するものが多くあり、人の話をよく聴くことができないからです。
 良い指導者であっても、よく傾聴できる相談員とは限りません。
 
 「子どものように」と言う言葉から、「執着しているものからの解放」について考えさせられました。
 無からの出発です。

浜岡原発停止要請2011/05/07 13:21

  菅首相の政策、発言で、これは良いと思えるようなものを探すのが大変です。
 大震災、福島原発の事故処理で、もたもたしている様子を見ながら、これがいつまで続くのだろうか、と心配しています。
 それでも、昨夜の突然の、浜岡原発の停止要請には賛同せざるを得ません。これほど危険なところに立地されながら、不安のあるまま、経済効率のみを優先して、存続させてはならないと思っていました。
 国民のいのちと安全を守るための決断だと言います。原発に対して、いろいろな異なる考え方のある中で、このような要請をしたことに対して、評価をしていいのではないでしょうか。
 ただ、それが、直ぐに批判的な評価が出てきているように、選挙対策、あるいいは、内閣延命のための策でないことを願います。特に、かつては教養ある、文化人と自認している人たちから支持されてきたA新聞の主張(最近、大きく変貌)に強く影響されながら、延命を図るための言葉であれば、残念です。国民のことよりも、マスコミの主張を気にしながら、受けを狙いつつ、官僚に利用されている内閣のように思えて仕方がないからです。
 国民の命を守るために、いのちを架けた発言、行動を期待します。
 原発についての政策が、単発で終わらないように願います。

V.E..フランクルのこと2011/05/08 15:05

  先月の中旬頃から、朝日新聞に、ニッポン人・脈・記 「生きること」の欄に、精神科医・V.E..フランクルのことが連載で掲載されています。私自身の人生観にも少なからぬ影響を与えた書物、「夜と霧」の著者ですが、興味を持ちながらも、何となく、読み過ごしていました。しかし、彼の強制収容所での体験が、このたびの東日本大震災、大津波の現場に直面した被災者の精神的状況に共通するものがあるのではないかと考えるようになりました。
 極限状況の体験をしながら、そこから救い出され、今、生かされているものとしての存在について、どんな風に考え、どのような意味を見出せるか、そのことについて、少しでも、理解できるのではないかと思いました。
 テレビで流されているコマーシャル、「頑張れ、ニッポン」、「頑張れ、東北」、「日本人ならできる」などの言葉とは異なる世界があるかもしれません。  
 書棚から、「夜と霧」、「それでも人生にイエスと言う」など、数冊の本を取り出し、もう一度、(何度目になるでしょうか)、読むことにしました。

あ~、菅首相よ !2011/05/09 08:17

  浜岡原発の停止要請、やっぱり、受けを狙った、思いつき発言でしたか ?
 国民のいのちと安全を守るために、政治的な決断をしたと言うから、
もっと真剣に熟慮しているのかと、受け取りました。しかし、浅はかにも単発的な行動でしたね。原発問題は、もっと、長期的な展望を持って検討しなければならない課題の筈です。
 あれから何日過ぎましたか?
 福島の原発事故、まだまだ、解決の見通しもないうちに、「他の原発の停止は考えていません。」との結論ですか?
 驚きました。いのちと安全を守るために、もう少し、まじめに考え、検討していただけないでしょうか。
 このような首相に、日本の将来を任せるのは、非常に不安です。

花ビラ模様2011/05/10 12:51

  今日は、5月10日、明日の朝、8時まで、自殺予防、フリーダイヤル電話相談を、全国いっせいに行っています。
      012-738-556 
通常の(13時~22時)、山形いのちの電話、023-645-4343 と共に、有効に活用されることを願っています。

 朝、6時の予報は、強雨。覚悟をしていましたが、早めに雨が上がっていて、レインコート不要でした。未明からの強雨で、千歳山にこんなに花があったのかと思えるほど、小さな花びらが、登山道を美しく飾っていました。
 雨の後、晴れ、西と北の方向に、綺麗な雲海ができていました。千歳山や杯山など、こんな低山でも、雲海を眺めながら歩けることは、素晴らしいですね。

役員会2011/05/11 15:13

  今日、11日、社会福祉法人山形いのちの電話の役員会(理事会、評議員会)がありました。2年に1度の役員改選と2010年収支決算の承認を受けるのが、主な議案でした。
 新役員については、ホームページ「新平さんの部屋」の中の、「山形いのちの電話とは」の欄に、近日中に公開します。県の行政指導を受けた結果ですが、不肖、私こと、事務局長と常務理事を兼ねることになりました。
 昨日、10日に警察庁から発表された月別自殺者数の速報値では、全国で、4月まで、前年同月比、1,029人減の、9,474人でした。被災地での統計が不十分ですから、現実は、もっと多いかも知れません。
 山形県では、前年比、3人減の、109人です。
 
 相談電話も、大震災の影響を受け手、いろいろなところに変化が見られるようです。