ボランティアの真骨頂2011/04/01 08:25

  4月1日、3.11の大震災と原発の大事故が、エープリルフールであったらいいのにという思いがありますが、しかし、これは現実です。困難であっても、真正面から受け止めて、先に向かって進まなければなりません。
 日差しぽかぽか、春らしい新年度。被災された方々の苦闘している様子に、痛みを感じながらも、時は待たずに進んでいきます。

 仙台いのちの電話、多くの被災者のど真ん中で、相談員自身も被災されたでしょうし、皆さんが何らかの関係者となり、多くの悲しみや苦しみを抱えておられると思います。
 3月いっぱい、相談活動を休止しておられましたが、今日、4月1日から、通常通りの活動、24時間体制で、再開されるとの事です。
 いのちの電話の相談ボランティアは、あくまでも自主的な活動ですが、だからと言って、余裕のある時にだけすればよい、というような安易なものでもありません。しっかりした目的意識を持ち、少々の困難を乗り越えてでも、出来るだけ担当する覚悟を持っておられる方が、長く、継続できるようです。
 事務局をあずかりながら、相談員さんの、大変な時だろうなと、思われる時に、担当していただけると、本当に有難い思いになり、頭が下がります。
 私は、仙台いのちの電話の24時間体制での再開、4月の再開は困難ではないかと予想していましたが、それを実現されたパワーに敬意を表します。
 恐らく、困難な時でも活動する、という精神を越えて、こんな時だからこそ、この活動をしなければならないという、ボランティア精神の真骨頂を見せていただいたような気がいたします。
 山形センターの先輩であり、模範である、仙台センターの、相談員の皆様のご苦労に敬意と連帯の思いを表しながら、ご活躍を期待しています。

少しずつ2011/04/02 13:04

  今日は、朝から、強く冷たい風が吹いています。昨日、今日と花粉の飛散が非常に多く、目がかゆくて大変です。
 それでも東京からは、桜の便りが届くようになり、我が家の玄関先に置いている盆栽、梅の花もようやく、ほころび始めています。
 石巻で被災した友人、電気が通るようになったので、自宅に戻ったとの事、まだまだ、見通しの立たない方も多くおられますので、喜ぶには早いのですが、少しずつ、よくなりつつあると思います。
 山形いのちの電話で、相談員認定のための面接、3月の予定の日に出来なかった分、個人の事情にも配慮しながら、ようやく、スケジュールに入るようになり、四月下旬の認定式には、皆さん、間に合うようです。
 3月予定の研修講座、地元講師の分は4月に、京都からお招きする講師の講座は、6月に変更、内定しました。
 悲しみと苦難の中にある被災者のために、祈りと連帯の心を持ちながらも、周辺から少しず変化が起こり、復興の力となることを願っています。

花粉症2011/04/04 09:42

  今朝も春の陽気を感じることが出来ない寒さ、特に太平洋側の気温が低く、氷点下になったようですね。この寒さは明日の朝まで続き、その後は平年並みの温かさになるとの予報ですが。最近の朝は、先ず、被災者のことに連帯の思いを寄せながら歩き始めています。特に避難所生活の皆さんは本当に大変ですね。もっと、何か良い支援策がないものかと考えるだけで、具体的には何も出来ずにいますが、皆さんの苦難の日々に、神の助けがあるようにと祈り続けています。
 
 ここ数日の間、花粉が「非常に多い」との発表が続いています。大震災の被害者のことを思えば、こんな事は大したことではありませんが、それなりに大変なシーズンですね。私の身近にいる人には、花粉症の影響を受けている人が多いので、軽重の差はあっても、大部分の方が困っていると思っていましたが、今朝、千歳山を歩いている人たち数人に尋ねてみたのですが、全く症状なしの人が多く、不思議に思いました。
 春の暖かさが待ち遠しいとの思いと、更に花粉が多くなっていくだろうとの狭間で、心が動き続けています。

 「神は、あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」(パウロ)

神秘の中に生かされている2011/04/05 08:31

  今朝まで寒いとの予報でしたが、山形は氷点下2.3度、東北全体が、氷点下の寒さに覆われていました。

 この度の大震災、予想を超える震度、想定外の津波の大きさ、その災害の中で、多くの方が亡くなり、行方不明になっています。その中で、奇跡的に生還された方もいます。その生と死を分けたものが、何であるか、誰にも分かりません。
 新聞の広告で、週刊誌の見出しを見たら、ある評論家が、このような大震災、多くの犠牲者がいること、それは、神が存在しないことの証明である、と書いていました。
 人としての悲しみや怒りの心があるのは分かりますが、それを神の存在にまで関連付けること、それは、実に軽薄な思想、傲慢な評論です。人間が何であるか、その限界を知らない者が語る妄言です。
 人間には知らないこと、分からないことがあることを認めて、聖なる方を恐れ、もっと、謙遜に生きるべきです。

 イエス・キリストの語られた言葉。
 「貧しいものは幸いです。」 「悲しんでいる人は幸いです。」 「迫害されているものは幸いです。」
 このような言葉の中にある神秘的な意味、その奥義を知るものでありたいと思います。

あ~日本 !2011/04/06 08:33

  東日本大震災。震度9.0の巨大地震、予想を遥かに超える大津波。これは、天災です。多くの死者、不明者、そして、都市、地域の破壊がありました。しかし、時間がかかるにしても、復興への期待があります。
 原子力発電所の大事故。これは天災と重なったとしても、やはり、人災でしょう。核、放射能の影響は計りがたいものがあります。
 日本は、世界で唯一の被爆国。放射能の悪魔性を世界のどこよりも知っている国民です。世界に非核を訴えながらも、米国の核の傘の下で平和が保たれていると信じ込まされ、核兵器廃絶の力になれないで来ました。
 核の平和利用は良い。原子力発電、これは、絶対安全であり、世界をクリーンにするエネルギーだとして、国を挙げて推進し、海外にまでその技術を輸出しようとしてきた矢先の大事故です。
 原子力発電、絶対安全ではありませんでした。人間は、核の力を制御する力を持たずに利用してきました。コントロールできずに慌てている人間の限界、その無力さをまざまざと見せ付けられています。
 もちろん、今、それを制御しようとして、危険な場に身を置きながら必死になって働いている作業員、関係者の労苦には、敬意を表するし、頑張ってください、と激励のエールを送りたいと思います。
 それにしても、人間の知恵、知識が増し、過信と高慢が進み、人間として踏み込んではならない分野にまで入っているのかもしれません。
 事業関係者の対策を知らされる時、営利のためには、たとい、人のいのちであっても、少々の犠牲は仕方がないとの前提でなされているように思えるのですが、思い過ごしでしょうか。
 その施設の周辺を荒廃させ、空に放射能、海に汚染水を撒き散らし、農業者、漁業者たちを絶望させ、その狭い地域だけでなく、世界に大きな影響を与えています。しかも、その影響は、数年などではなく、数十年、あるいは、もっと長期間に残るのではないでしょうか。
 あ~日本、これから、どうなっていくのでしょうか。

増えたのか、減ったのか ?2011/04/07 14:24

  昨6日に警察庁から、3月自殺者数の速報値が、発表されました。3月は例年、自殺者が多く、政府も、自殺対策強化月間として、いろいろなイベントを企画し、その活動が準備されていました。しかし、今年は、東日本大震災のため、殆どのイベントが中止、延長されました。
 全国では、2月より、279人多く、2411人でした。(1月から3月までの累計、6795人で前年同期比、1131減)。
 山形県は、前月比、7人増で、27人。秋田、岩手、宮城、福島は、減少でした。被災地、3県は、行政の混乱が影響しているかもしれません。国の3万人、山形県の300人のライン、微妙ですね。
 このような大災害があると、生と死を分ける不思議な境界線が大量に報道され、自死など考えることの出来ない人がいるかもしれませんが、報道が一段落した時の空虚感から、その数が多くなりはしないかと、心配しています。

 山形センターの玄関、センサー付きの外灯、昨日、工事が終わりました。防犯にも有効ですし、錠をかける時、落ち着いて出来ると思います。

 今日の午前、山形いのちの電話の22年度決算を前にした、内部監査がありました。毎年、公認会計士の先生に、ボランティアで見ていただき、ご指導を頂いています。本当に感謝です。

計画と実現2011/04/09 10:06

  M 9の巨大地震、M 7の余震、地球が、日本が、激しく揺れ動いています。いろいろな計画が変更になりました。困ったことがあり、それで良かったと思えることもあります。
 私たちは、予定したことが、その通りに進まないと、嘆いたり、あせったりしますが、悩んでも、どうにもならないことがあるのは、確かです。
 山形いのちの電話にとって、このたびの東日本大震災、多くの影響はありましたが、大きな被害を受けた近隣の県に比べれば、比較的、順調に運営してこれたと思い、感謝しています。
 今日、3月に予定していた面接が3件、明日は、やはり延期された養成講座が一つ、更に、面接も、1件、あります。
 震災とか、事故によることだけではなく、人の計画があり、いろいろな考え方の違いをまとめていくためにも、思うとおりにならないことがいつもあります。
 そもそも、人生とは、この社会とは、そういうものだと思い、委ねる心を持つことが大切だと思っています。若い時には、何事も、自己主張したくなり、衝突しがちで、よく怒ったり、悲しんだりしました。高齢になったせいか、そんなに慌てずに、ゆっくり進もうと思うようになりました。今、置かれている立場、その状況の中で、最善を尽くしていくのが、賢い生き方ではないでしょうか。

 「人の心には多くの計らいがある。主の御旨(みむね)のみが実現する。」 (箴言 19:21)

オープン講座2011/04/10 15:25

  今日の午前、3月の地震で延期になっていた、第13期養成講座の一つを、実働相談員にも開放する形で開催しました。
 講師は、山形県福祉相談センターの、五十嵐哲朗 先生です。「思春期・青年期と向き合う」という演題で、非常に分かりやすく話してくださいました。
最近のオープン講座は、いつも好評で、今日も60名以上の参加者でした。
 今日の講演の最後に、いのちの電話でいつも強調している、「傾聴」について触れられ、それは、遍路の旅は大師さんと共にという意味の、「同行二人」(どうぎょうににん)の精神で対応するのが良いとの教え、全く同感です。
 先生は、講演の後、直ぐに、大震災の避難所、山形市総合スポーツセンターの任務に向かわれました。

山形市地域懇談会2011/04/12 08:21

  3.11東日本大震災から、昨日で1ヶ月、毎朝、被災者のために、復興のために祈りながら、千歳山を歩いています。
 昨日の夕、17時過ぎの余震にびっくり、大きかったですね。まだ、M.7級。その後も、M.6、M.5など、何回となく揺れ続けています。今朝も、関東地方で大きな地震。
 震度が6とか5、これまでは、それだけでびっくりするような地震でしたが、今は、そんなに驚いておれないほど、頻繁になっいますね。
 早く、落ち着き、収まって欲しいものです。こんなに揺れ続けることによって、人の心の中にも、いろいろな悩みが多くなってくるのではないでしょうか。
 いのちの電話への相談、地震直後よりも、これからが、だんだん、多くなってくると予想されます。

 表題に書いた山形市地域懇談会、私は始めて聞きました。これは、約20年ぐらい前の事だそうですが、当時の政治状況の中で、山形市政に対して提言、支援するために発足した、経済人有志の集まりだと伺いました。代表が遠藤栄次郎さん、事務局が本間利雄設計事務所に置かれていて、このたび、その会を解散することになり、その残余金のすべてを、山形いのちの電話の活動資金のために寄付してくださるように決定されました。
 昨日、60万円を頂きました。
 本当に有難いことです。心から感謝、御礼申し上げます。

しょぼ・しょぼ2011/04/13 14:20

  今朝は、氷点下にこそなりませんでしたが、1度以下、冷たく、やや強い風が吹いていました。
 予報は、春の陽気、そして、「非常に多い」のマーク、このマークが曲者、1週間以上連続して表示されています。日中の気温が、13時現在、17.6度まで上がり、しかも、西の風強く、最大瞬間風速、15.5M、これでは、身に覚えのある者の症状は、明らかです。 目がしょぼ・しょぼです。山形センターに電話をしたら、ただいま、くしゃみの発作中、少々、お待ちくださいとの伝言。
 大変ですね。

 「レベル 7 」。この言葉だけ見ると、何のことか分かりません。「7」だけなら、ラッキーナンバーのようにさえ見えます。
 ところが、これが恐ろしいことです。放射性物質の外部放出、その悪さを表すレベルのの数字です。福島第一原発事故が、世界最悪のレベルにまでなりました。
 政府や東京電力の説明、ちょっと変ですね。一所懸命、すべてを公表しているような姿勢を装いながら、何となく、裏事情もあるようであり、直ぐに信頼できそうにありません。「直ぐには健康に影響を及ばすものではない。」とか、「チェルノブイリの事故よりは、遥かに危険度が少ないとか」、いろいろな表現で、国民、特に被災者、避難者に、不安と戸惑いを与えているように感じます。
 権力の座にある者たちが、何も出来なくなり衰退し、しょぼ・しょぼとして歩く後ろ姿を見せられているように思います。