支え合いながら2011/04/20 08:21

  すっかり春らしくなったと思ったら、今日は季節の逆戻り、千歳山は雪化粧、まるで、秋に見る初冠雪のようです。
 麓では鶯の鳴き声を聴き、中腹では、ちらつく小雪の中で、小さな、小さな山桜、そして、つぼみが膨らみ白い顔を覗かせ始めたこぶしの花、その奇妙にも見える組み合わせ、こんな美しい自然の中を歩くことの出来る幸いを嬉しく思います。

 大震災の中から聞こえる呻き声、多くのものを失い、苦しむ人、悲しむ人、貧しくされた人たちがいます。それでも今、不思議にいのちが与えられていて、共に生き、先に進もうとしています。助ける人がいて、助けられる人もいます。人生の神秘、奥義です。やがてその意味を理解できる時がくるでしょう。
 世の中でいろいろな出来事に出会い、躓くことがあります。それでも、支える人がいて、支えられる人もいます。
 前進か、逆戻りか、幸いか、禍か、いろいろなことが交錯する中、そのすべての意味を今は分からなくとも、やがては最善になると信じて、互いに助け合い、支え合って、与えられている尊いいのちを共に生きて行きたいと思います。