あ~日本 !2011/04/06 08:33

  東日本大震災。震度9.0の巨大地震、予想を遥かに超える大津波。これは、天災です。多くの死者、不明者、そして、都市、地域の破壊がありました。しかし、時間がかかるにしても、復興への期待があります。
 原子力発電所の大事故。これは天災と重なったとしても、やはり、人災でしょう。核、放射能の影響は計りがたいものがあります。
 日本は、世界で唯一の被爆国。放射能の悪魔性を世界のどこよりも知っている国民です。世界に非核を訴えながらも、米国の核の傘の下で平和が保たれていると信じ込まされ、核兵器廃絶の力になれないで来ました。
 核の平和利用は良い。原子力発電、これは、絶対安全であり、世界をクリーンにするエネルギーだとして、国を挙げて推進し、海外にまでその技術を輸出しようとしてきた矢先の大事故です。
 原子力発電、絶対安全ではありませんでした。人間は、核の力を制御する力を持たずに利用してきました。コントロールできずに慌てている人間の限界、その無力さをまざまざと見せ付けられています。
 もちろん、今、それを制御しようとして、危険な場に身を置きながら必死になって働いている作業員、関係者の労苦には、敬意を表するし、頑張ってください、と激励のエールを送りたいと思います。
 それにしても、人間の知恵、知識が増し、過信と高慢が進み、人間として踏み込んではならない分野にまで入っているのかもしれません。
 事業関係者の対策を知らされる時、営利のためには、たとい、人のいのちであっても、少々の犠牲は仕方がないとの前提でなされているように思えるのですが、思い過ごしでしょうか。
 その施設の周辺を荒廃させ、空に放射能、海に汚染水を撒き散らし、農業者、漁業者たちを絶望させ、その狭い地域だけでなく、世界に大きな影響を与えています。しかも、その影響は、数年などではなく、数十年、あるいは、もっと長期間に残るのではないでしょうか。
 あ~日本、これから、どうなっていくのでしょうか。