神秘の中に生かされている2011/04/05 08:31

  今朝まで寒いとの予報でしたが、山形は氷点下2.3度、東北全体が、氷点下の寒さに覆われていました。

 この度の大震災、予想を超える震度、想定外の津波の大きさ、その災害の中で、多くの方が亡くなり、行方不明になっています。その中で、奇跡的に生還された方もいます。その生と死を分けたものが、何であるか、誰にも分かりません。
 新聞の広告で、週刊誌の見出しを見たら、ある評論家が、このような大震災、多くの犠牲者がいること、それは、神が存在しないことの証明である、と書いていました。
 人としての悲しみや怒りの心があるのは分かりますが、それを神の存在にまで関連付けること、それは、実に軽薄な思想、傲慢な評論です。人間が何であるか、その限界を知らない者が語る妄言です。
 人間には知らないこと、分からないことがあることを認めて、聖なる方を恐れ、もっと、謙遜に生きるべきです。

 イエス・キリストの語られた言葉。
 「貧しいものは幸いです。」 「悲しんでいる人は幸いです。」 「迫害されているものは幸いです。」
 このような言葉の中にある神秘的な意味、その奥義を知るものでありたいと思います。