ライトアップは必要ですか。2009/04/15 17:17

 桜の花が満開、方々でライトアップ。祭りの好きな方々に、異議を唱える積りはありませんが、自然をそのままに楽しむことが、普通でありたいとも思います。
 最近、美しいものは、なんでもライトアップ。ちょっと、過ぎてはいませんか。樹氷、滝、お城、花、等々。
 千歳山の麓にある公園の、大きな桜もきれいですが、登山道傍の小さな山桜もきれいです。一輪、二輪と小さく咲き始める頃の出会いは、楽しみであり、毎朝歩く者たちに、新鮮な息吹、新しい力を与えてくれます。頂上付近に、名札があったためか下刈りから逃れた、奥丁子桜、間もなく咲くと思いますが、これを見るのも楽しみです。
 山歩きをしていて、小さな草花に出会う事は、街中で、きれいに手入れされた花を見るのとは異なる感動を覚えるものです。
 人の生き方も、ライトアップされた華やかな人生を生きる人もいますが、皆がそうではありません。目立つことがなくとも、静かに、ありのままの生き方を全うする人たちもいます。そういう人たちが多いのです。
 たとい、弱くとも、小さくとも、天からの光を受け、ありのままに生きる人たちが、この世界を作っているのではないでしょうか。
 いのちの電話に聞こえてくる声は、自然の中で、小さな草花に出会う感動のようなものかもしれません。そういう耳、心の眼を失くさないようにしたいものです。

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