9月ですね。2009/09/02 16:53

 今日は、朝から、さわやかな一日でした。
 相談員募集、目標に近い応募者がありました。本当に感謝です。今週中に届いたものは、受け付けます。
 締め切りが過ぎてしまい、来年の募集に予約した方も数人おられます。
 開局当初は、100名以上の応募者、2期生の時は、60名の応募者がありましたが、最近は十数名程度が続いていましたので、驚くような結果です。多くの皆さんのご協力のおかげです。高齢で引退される方も、ボチボチあり、なかなか、減少を止めるのは大変ですが、これからは、新規参加者が増えて、増加の方向に進むことを願っています。受講生全員が、認定にまで達するわけではありませんので、受講生の数だけで、今の空き時間の解消の見通しが立ったとは言えません。数年かかるでしょうが、諦めずに、よくなることを信じて、前進して行きます。

 千歳山に登る人、最近、また、多くなってきたように感じています。天候が良いせいか、健康志向に目覚めたのだろうか、いずれの理由であっても、自然の中を歩き、楽しむ人が増えることは嬉しいことです。千歳山は、素敵な山です。山形市の宝の山です。山でのいろいろな出会いは本当に楽しいものです。
 数年来の常連で、多重の病と戦いながら、リハビリに努力しておられるTさんが、ここ、2ヶ月ほど、会わなくなりましたので、体の具合でも悪くなったのだろうかと、心配していました。先日、他の常連に聞いてみたら、麓付近を散歩しているとの事、安心しました。体調に合わせて歩くのが一番良いことです。
 今年、白山、槍ヶ岳に登った山好きのYさん、今日から、立山に向かったとのこと、よくがんばりますね。トレーニングの場は、毎日、奥様と歩く千歳山のようです。

一安心2009/09/04 16:16

 今週は、毎日、相談員養成講座の応募者について、私書箱の報告を聞くのを楽しみにして、過ごしました。昨朝も今朝もありませんでしたので、これで、一応の締切りになると思います。
 目標の30名には到達しませんでしたが、27名の応募者がありました。10月3日、面接、10月17日、開講式と、予定しています。
 今年は、近年にない応募者数でした。今年、募集要項を受け取り、決断できなかった方々も大勢おられますが、来年、応募してくださることを期待しています。今回のような反響が2,3年続くと、空き時間の解消になるのですが。
 今年は、マスコミや行政など、各方面から、特段の協力、ご支援を頂きました。心から、感謝しています。
 いのちの電話の活動は、相談員だけでするのではありません。事務局体制は、非力です。皆様からの支援、ご協力があって初めて、続けることが出来る活動です。これからも、よろしくお願いいたします。
 
 9月10日は、WHOが定めた、国際自殺予防デーです。

 9月10日から、16日まで、政府が定めた、自殺予防週間です。皆で、これを意識し、皆の運動で、自殺者が減少するように、活動して行きたいと思います。

何故、いのちの電話か ?2009/09/05 16:04

今日は朝から晴、暑い日でした。昨日は、肌寒く、長袖シャツ、今日は半袖に戻りました。9月から10月にかけて、多忙な日々になりそうなので、インフルエンザに注意をしなければ。

 大分、時が経ちましたが、或る、いのちの電話の関係者から、このブログを多くの人に知らせたいので、キリスト教に関することはあまり書かない方がいいのではないかと、意見されたことがありました。
 確かに、いのちの電話は、特定の宗教との関係はありません。お互いの思想、信条、宗教を尊重します。
 しかし、このブログの管理者は、自分自身の存在そのものを、キリスト教信仰と切り離すことが出来ないと考えています。いのちの電話を利用して、キリスト教の伝道をしようと思っているのではありません。
 ひとりひとりの「いのち」を大切にし、自殺予防のために活動する管理者の動機は、キリスト教信仰から出発しています。
 「いのちは神から与えられたものであり、何よりも尊いものである。他者であれ、自分であれ、この尊い『いのち』を奪う事は、どんな人にも許されていない。」との立場です。
 勿論、この活動に関わる人は、それぞれ異なる考え方、動機があることは、当然です。
 異なる考えの人がいるからと言って、自分の基本的な立場を隠そうとは思いません。お互いに認め合い、受け入れ合って、共に活動するのが良いと考えています。

 誰かが、聴いてくれるとき、私どもの悩みや不安、心の奥底にある傷が消えていきます。
 誰かに聴いてもらうことによって、人間の心、その魂に癒しが与えれます。
 全国各地にある「いのちの電話」は、聴くこと、共感することによって、人に生きていく力が与えられると信じて、今日も、活動を続けています。

昔の仲間たち。2009/09/07 09:53

今日も晴、好天が続いています。
 今から50年位、昔のことになるでしょうか。東京・杉並・浜田山に、古アパートを改装したような、小さな神学校がありました。大学や大学院を修了した学徒たち、20数名が牧師になるために勉強し、修行していました。一応、3年の過程になっていますが、4,5年かかる人も珍しくなく、私などは、途中で休み、現場に出たりしまして、卒業まで8年もかかりました。そこで同じ釜の飯を食った仲間たちのうち、順調に3年で卒業し、四国、神奈川、東京で働き、それぞれ実績を残された真面目な方々、3人、奥様同伴で、東北旅行を計画、私のところにも訪問したいとの、連絡がありました。当然のことながら、皆さん、70歳を超えています。今週、ヒルズ・サンピア の宿を予約、共に晩餐の時を持つことにしました。牧師でありながら、政治の世界に飛び込んだり、福祉事業の仕事に関わったり、『はぐれ牧師』のような者ですが、こんな自分を思い出し、訪ねていただけることを嬉しく思っています。楽しみにしています。(なお、その神学校は、今は、郊外に移転し、チャペル付き、パイプオルガンもある、立派な建物になっています。)
 
 今、『いのちの電話」事務局から連絡が入り、養成講座の応募申し込み、今朝の私書箱に2通、入っていたとの事、喜んで受け付けます。私書箱なので、通常の郵便よりも、時間がかかるようです。これで、29名になりました。本当に感謝です。

行政と民間の仕事2009/09/08 15:57

 私たち民間の活動では、行政と比較し、随分、スピードが違うものだと考えさせられることの多いこの頃です。
 講演会や研修会など、私どもは、半年位前から、計画準備し、人集めに苦労しています。行政では、同じようなものでも、2ヶ月か1ヶ月で案内し、実施できるようです。私どもは、どうしても必要な事業として計画し、予算を取って、準備を進めます。ところが、行政のこの分野における企画を見ると、まず、交付金などの予算があり、具体的な事業が計画され、実施に移されるように見えます。
 今年の6月5日に、内閣府から、各都道府県に、『地域自殺対策緊急強化交付金』なるものについて通知され、急いで、7月県議会に、補正予算が提案、可決されました。その中身の一部に、民間の活動に対する支援の項目もあり、いのちの電話の各センターにも、いろいろと支援の話がありました。
 直ぐに感謝して受けられる事項もあり、また、通常の運営について理解されない部分も生じ、混乱しているところもあるようです。
 今月、18、19日に予定されている、日本いのちの電話連盟の事務局長会議でも、協議、意見交換されることになっています。
 この自殺対策緊急強化基金の場合も、5月の補正予算で、突然のように、3ヶ年で100億円、一年で33億円が決められ、各都道府県に下ろされました。
 それが政権交代により、凍結とか、執行停止とか、言われています。この分野で、民主党政権になって悪くなるとは思いませんが、何かと、振り回されているようで、困っています。
 国からの一時的な交付金とかに関係なく、この事業については、各地域で自主的に計画し、継続できるような支援を望みたいものです。
 長期展望のないスピードよりも、ゆっくりでいいですから、継続的な支援をお願いしたいと思います。

世界自殺予防デー2009/09/10 13:17

  今日、9月10日は、世界保健機関(WHO) が定めた、世界自殺予防デーです。

 今日から16日までの一週間は、日本政府が決めている、自殺予防週間です。この時に前後して、いろいろな広報活動、講演、シンポジウムなどが実施、計画されています。

 毎月10日の24時間、自殺予防いのちの電話フリーダイヤル、今日の朝から、明日の朝 8時まで、受けています。
 マスコミでは、いろいろな報道をしていますが、かつて、この日に、いのちの電話のことをニュースで流したところ、電話がパンクしそうになりました。それで、今年は、このフリーダイヤルの報道を控えてくださったようです。
 TEL.. 0120-738-556 
 一年に3万人以上、毎日、100人もの人が自殺をする社会は、異常です。皆で、自殺者が減少する社会作りを目指しましょう。

 昨晩、神学校時代の仲間に会いました。40年も会っていなかったのに、まるで神学校の寮で話しているかのようで、神学、宣教論など、賑やかな議論になりました。当時と殆ど変わらない考え方の人、変化した人がいて、私などは、その路線から、逸れた最たるものですが、面白いディベートでした。

友愛の首相2009/09/12 18:27

  自殺予防週間です。
  私どもの国に、まもなく、友愛を強調する首相が誕生します。その周囲でも、命の大切にされる政治を目指すと、合唱しています。
 いのち、友愛、これは、だれでも 共感できるテーマです。
 いのちの電話の活動の根底に、Be Friend の精神があります。
  「自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい。」
 自殺者が少なくなるような、政策が提案され、国民運動にまで、発展することを期待し、祈ります。
 予算のことが議論されています。しかし、お金の使い方は、考え方、心を変えることによって、変更できます。

 マザーテレサが言っています。「この世界の最もひどい貧困は、食べ物の欠乏ではなく、愛の欠乏です。あなた方のような豊な国の場合、持っているものに決して満足しない人たち、我慢を知らない人たち、絶望に身をゆだねる人たち、このような人たちの貧困は、打ち勝つのに難しいものです。」
 
 イスラエルの昔の預言者・イザヤは書いています。
 主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。
 彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。
 国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない。

 いのちの尊重、愛と平和の政治がなされるように祈ります。

風は思いのままに吹く。2009/09/14 14:13

 私どもには、風の音が聞こえても、それがどこから来て、どこへ行くのか分かりません。
 私どもの人生、その先にあるもの、すべてを見ることが出来ません。
 妻の友人で、東京で生活している方、昨年あたりから、パソコンを操作し、メールをするようになっていました。私のホームページやブログを見て、山形いのちの電話に、賛助金などなどを送り、支援してくださいました。そのことについて、このブログに書いたこともありました。
 今年の秋にでも、昔からの友人たちで山形に集まっておしゃべりをする計画を立てていたようです。
 ところが突然のように癌が発見され、検査したら、転移もあり、手術が出来ず、抗がん剤治療をする事になったとのお便りがありました。。驚きました。ショックを受けました。
 これは、特殊な出来事ではありません。この社会に、私どもの人生において、よくあることです。あたかも、何も起こらないかのように、自分の思いのみで、何の備えもせずに生きていたら、大変なことになります。
 その方も、ご家族の方も驚かれたでしょうし、ショックを受けておられると思います。
 しかし、その方の場合は、人生の未来についてもよく考え、十分な備えをしておられましたから、必ず、この危機を乗り越えることが出来ると思っています。神さまが、助け、支えてくださると信じています。
 いのちの不思議さ、その尊さを深く思わされます。

 自殺予防週間です。いのちは、人間が自由に出来るものではありません。皆の命を大切に考え、皆で、支えあっていく社会になることを祈っています。

県からの補助金に感激 !2009/09/16 09:51

山形いのちの電話は、民間のボランティア活動団体です。社会福祉法人であることから、県のご指導を受け、監査も受けています。しかし、これまでは、運営に関わる補助金等は、殆どありませんでした。他の大部分のセンターでは、補助を受けていました。これだけの理由ではありませんが、自殺対策について研究、調査している、NPO法人・ライフリンクの報告で、山形県の自殺対策に対する取り組みレベルは、全国でも、最低の基準であるとされました。自殺率が高い県なのに、その対策が進まないことについて、メディアでも取り上げられました。
 
 しかし、今年は、違います。いのちの電話の支援について、大きく変わりました。相談員の研修会に、吉村知事が出席して交流の時を持ってくださったこと、相談員養成講座の募集について、県の広報誌「県民のあゆみ」に掲載、協力していただいたこと、など、大きな反響があり、私どもとしても、大いに励ましを受けました。
 それだけではありません。国の自殺対策のための取り組みにもよりますが、いのちの電話に対する多額の補助金を受けることが出来るようになりました。相談員の研修に関する支援、相談員の安全確保に必要な環境整備事業などについても、私どもの要望を受け入れていただきました。恐らく、所謂 「天の声」のようなご協力があったものと受け留め、感謝しています。
 私どもの活動は、あくまでも、ボランティアであり、全面的に公的な補助に頼るつもりはありませんが、困難なときに、ご支援をいただけることは、本当に有難いことです。

事務局長会議2009/09/17 09:53

 明日(18日)の朝から、19日の午後まで、松島で、日本いのちの電話連盟の事務局長会議があり、今日の午後、出かけます。
 全国にある50のセンターは、殆どが、社会福祉法人か、NPO法人ですが、それを総括している、日本いのちの電話連盟は、相談活動の実務をしていないということで、社会福祉法人化ができなく、任意団体でした。しかし、連盟として、補助金などを受ける場合、法人格がないと不都合なことがあり、このたび、一般社団法人として組織し、公益的社団法人の認証を得るようにして、補助金等を受けやすくすることになりました。
 電話相談を通して、自殺予防、自殺対策に貢献できるように、いろいろな課題について、協議されます。
 各センターが抱えている、相談員不足のこと、研修事業や、国、県の政策として提示された、「自殺対策強化基金」についての情報交換などがされることになっています。
 毎月、10日に実施している、全国一斉、24時間、「自殺予防いのちの電話」についても、話し合われます。
 この種の集まりにしては、厳しい日程が組まれていて、朝から、夜まで、会議があり、高齢者にとっては、相当、体力が消耗しそうな会合です。